装置使用料金の改定及び外部資金の使用について(予告)

電顕室利用者各位
過日お伝えしましたとおり、当室では利用料金及び使用可能財源の見直しを進めております。
詳細については上記改訂に必要な手続きが完了した際に正式にアナウンスさせていただきますが、2016年度より以下のような変更を予定しております。

1.外部資金の使用が可能になります。

当室の使用料金の支払いは、運営費交付金のみ使用可能でしたが、本改訂により、科研費・寄付金・受託研究等の外部資金が使用可能になります。

2.使用申請手続きが変更されます。

使用財源毎・研究室毎に毎年の利用申請が必要になります。

3.装置利用料金が改定されます。

利用料金は装置の維持管理等に必要な経費から算定し、できる限り使用量に応じた負担になるように設定されます。
(概ねTEM使用は値下げ、試料作製は値上げになります。)
変更後の料金は以下の料金表をご覧ください。
装置等旧料金新料金備考
TOPCON EM-002B¥2,000/h¥1,500/h
JEOL JEM-2000EX II¥1,200/h¥1,000/hフィルム代 400円/枚
イオンスライサ¥15,000/個¥1,500/h前処理を含まない
イオンミリング¥200/h¥300/h前処理を含まない
試料作製準備室設定無し¥500/(4h)低速カッター、平行研磨機、
回転湿式研磨機、バフ、
ホットプレート、ディンプラー、
光学顕微鏡等
試料作製消耗品設定無し無料研磨紙、補強用メッシュ、
接着剤、研磨砥粒等
一部消耗品は実費
技術支援料設定無し¥3,000/h

4.準備室使用料が新設されます。

これまで、TEM試料作製前処理用機器の使用料は徴収しておりませんでしたが、機器の維持管理及び消耗品について応分の負担をお願いすることになりました。
(従前の料金体系では、装置利用料にこれらの経費が含まれていた為、分離しました。)
(前処理を各研究室で済まされた場合は、使用料が以前に比べて安くなることもあります。)

5.技術支援料が新設されます。

当室の利用料金はユーザーが直接装置を使用することを原則として設定されています。
しかしながら、観察・試料作製・データ解析等が当室スタッフへ要求されるケースが増えており、これに対する料金体系は設定されておりませんでした。
その結果、実験装置の取り扱いを自ら行えるユーザーと、立ち会いや代行などの十分なサポートが必要なユーザーの負担額が変わらない状態になっていました。
このようなユーザー間の不公平を是正するため、技術支援料を設定し、支援の内容・分量によってこれをいただくことになりました。
想定される課金対象は観察代行・長時間の立ち会い・データ解析・試料作製前処理(後述)等になります。

6.試料作製料金が変更されます。

試料作製料金は前処理済み試料を持ち込んだ場合の料金となります。
当室スタッフに前処理を依頼する場合は、別途技術支援料が必要となります。
一般的なサンプルの場合は、前処理(技術支援)時間を約2時間程度と想定しておりますが、作製難易度によって前後しますので詳細はスタッフまでお問い合わせください。

 

試料作製料金の目安

前処理前処理料金(a)本加工装置使用料(b)料金(a+b)
ミリング(旧)2h x ¥0/h¥020h x ¥200/h¥4,000¥4,000
ミリング(新)2h x ¥3,000/h¥6,00020h x ¥300/h¥6,000¥12,000
スライサ(旧)2h x ¥0/h¥06h~
¥15,000/個
¥15,000¥15,000
スライサ(新)2h x ¥3,000/h¥3,0006h x ¥1,500/h¥9,000¥15,000

前処理をユーザーで行う場合は装置使用料のみの課金となります。

不明な点は当室スタッフまでお問い合わせください。