トレーニング

分析電顕室では、自ら電子顕微鏡観察を行いたい方向けに、試料作製から実験データの取得まで、技術習得の為の(実技)トレーニングを実施しています。

実際にデータを取得し、研究に利用するためには、基本的な「実技」だけではなく分野毎の「座学(理論)」や応用技術の修得が必要です。
標準的な電顕理論と実技に関する講習プログラムについてはこちらをご覧ください。

習得を希望する技術に応じてトレーニングの内容は異なりますので、詳細は当室スタッフまでご相談下さい。

リンク先のページに基づいた標準トレーニングは現在準備中であり、内容が変更になる場合があります。
現在でもトレーニングは実施しておりますが、内容は担当者と相談の上決定させていただきます。

技能水準と利用許可(TEM)の目安

トレーニングを受講し、必要な技能を修得していただくとその段階に応じて使用許可の範囲が拡張されます。

ライセンス技能水準使用許可必須技能選択技能管理技能 ※1マシンタイム
4上級
Advanced
単独で観察が行える。
(支援の必要なし・緊急時の対応も可能)
営業日以外単独使用可※2修得修得ベーク
再起動
※3
3標準
Standerd
単独で観察が行える。
(基本的に実験補助不要。緊急時のみスタッフ対応)
営業日延長使用可※2修得修得ACDヒート
基本的なトラブル対策
※4
2初級
Beginner
一定程度単独で観察が行える。
(実験補助が時々必要になる場合がある。)
単独トレーニング可
営業時間内単独使用可修得受講※5
1基礎
Basic
単独観察は不可(常時補助が必要)
立会トレーニングのみ
立会観察(常時補助)受講受講※6
0見学
Visitor
単独観察は不可
(操作代行のみ)
立会観察(操作代行)※6

※1必要な管理技能の設定は装置毎に異なります。詳細は装置管理者にご確認ください。

※2当室スタッフの監督がない単独使用については、当室の許可に加えて所属研究室の許可が必要となります。
※3 予約システムから空き時間を直接指定可。営業日以外はスタッフに予約を依頼。
※4 予約システムから空き時間を直接指定可。延長使用の場合はスタッフに予約を依頼。
※5 予約システムから空き時間を直接指定可。
※6 担当スタッフと相談のうえ決定

必須技能と選択技能

  • 必須技能:装置を安全かつ故障等のトラブルを生じさせずに使用するための技能。
    • 例えば、高圧やエミッションのOn/Off、試料セット、設定ファイル読み込みなど。
    • 明視野・暗視野・高分解能観察等、利用者ごとに要求の異なる技能は含まれません。
  • 選択技能:サンプルや実験目的ごとに選択される技能。

トレーニングの段階

  • 受講:該当するトレーニング項目について講習を受けていること。
  • 修得:該当するトレーニング項目について単独で十分実施出来ることを当室が確認していること。

トレーニング実施

  • トレーニングは当室スタッフもしくは、同一グループ内の上位ユーザーが実施します。
  • 「修得」済みのトレーニング項目については、利用者グループ内のメンバーに対して当室スタッフに代わってトレーニングしていただけます。
  • 「修得」段階の確認は原則として当室スタッフが行います。
    • 「標準」「上級」ユーザーは同一グループ内の「基礎」ユーザーを「初級」ユーザーに認定できます。
    • 「上級」ユーザーは同一グループ内の「初級」ユーザーを「標準」ユーザー認定できます。
    • 「上級」ユーザー認定は当室スタッフが行います。

試料作製

試料作製トレーニング情報は現在準備中です。ご利用を希望される方は直接当室までお問い合わせください。

試料種別

  • 単結晶金属・多結晶金属
  • セラミック
  • 積層膜
  • 微粒子
  • 平面試料・断面試料

作製手法

  • FIB
  • イオンミリング
  • イオンスライサー

解析

解析トレーニング情報は現在準備中です。ご利用を希望される方は直接当室までお問い合わせください。

  • 電子回折シミュレーション
  • 像シミュレーション